7.02.2008

色/戒 LUST CAUTION / アン・リー(李 安)



若いということは、素晴らしい、眩しい!ものだが、可哀想なことでもある。
それでも、生き抜けば良い。若くて、可能性を絶たれてしまうことの悲惨。

組織の非情さ。(敵の組織も、味方の組織も。)

最後(に近い)の場面で、ヒロインの「逃げて!』(快走クワイゾウ?)という言い方と表情がとっても良かった!
言ったことで、この映画(ストーリー)は、済われた、と思う。
この一瞬で、男も女も、許されるべき存在となった。

女主人公が、「天涯歌女」をアカペラで歌う場面があり、感動してしまった!ちゃんと3番まで。しかも、この映画のストーリーにぴったり添った歌となっていた。
※この歌は、1930年代の上海映画『馬路天使street angels」の挿入歌、映画も歌も、衝撃的に良くて、並々ならぬ想い出がある。
タン・ウェイは、とても上手だった。相当練習したんだろうなー
※『ラスト、コーション』のCDを検索してみたところ、この「天涯歌女」は入っていない、ということで、大変残念 (;´д`)信じられない落ち度だ (;´д`)

粗探しをしてしまうと、合理的でないお話である。しかし、それが昔っぽい雰囲気を醸し出しているかも知れない。昔の人達の、謙虚と愚かさによる(かも知れない)優しさ。

張愛玲の原作に拠ると言う。当時の上海を描くマドンナ作家♪


トニー・レオンは、抑えている顔、滲み出てしまう顔、良い味を出していた(が、アンディ・ラウのほうが、私は、好き)。タン・ウェイより、『花様年華』のマギー・チャンのほうが、チーパオ姿が魅力的だった。タン・ウェイは、女学生姿が可愛らしかった(^_^)v(^_^)v