キラキラした若者が、あっというまに、人生の道を転げ落ちてしまう、オロソしい物語。
優秀な成績で学業を修め、就職し、可愛い恋人→妻。
それから、上司の不正を糾して失職、困窮のうちに、妻は亡くなる。残された嬰児を抱えて、主人公は、街に出てー
ある建物の壁に設置された箱に、その子を入れる。この箱の存在に目を見張ったー
その箱に「棄嬰函」と書かれていた、と、思い込んでいたのだが、
30年ぶりに見たところ、それは「接嬰処」であった。
「棄嬰」という<言葉>がリアルで、ショッキングだった!と、記憶していたのだけど。。。。。
日本で「赤ちゃんポスト」というものが現れたとき、
1930年代の上海には、これが、既にあったこと(この映画)を思い出していた。
忘れてしまう事はとても多い。しかし、覚えている、と思っている事柄も、事実ではないことに、愕然とした。
この映画は、今の時代に、もっと、人々に見てほしいと思う。