1.11.2008

アンカー展 

髪を編む少女

窓辺で編み物をする少女

花輪を編む三人の少女  明るいところで、手で『編む行為』の様々。


木のベンチで眠る少女。
裸足になって、解放された眠りを眠る。地面にはリラの花束。
ベッドの中の二人の子供
二人それぞれの、表情が、なんとも言えないー
子供がこんな表情をしていることを、子供自身は気が付いていないだろう。言葉は無くても、大人から見れば、心を打たれる。



何の説明も要らない。あるべくしてある?家庭の風景。老人に抱かれることでも、子供は子供の役割を果たしている。
パリジェンヌ。すっきりと粋な少女は、アンカーの娘。一家は、毎年、秋から春を、パリ暮しに充てていたそうだ。


スープを飲む少女


お茶の時間。
静物画も素晴らしかった。素朴で清潔なテーブルセッティング。彼らの勤勉をも見る。

そのほか、鉛筆で描かれた女性像の、衣服の表現に、息をのむほど素晴らしいものがあった。スイスリネンの柔らかさ、柄の繊細さが見事だった。

Albert Anker(1831-1910)スイス中央部インス村の画家。

心地よい展覧会だった。古き良き山村の生活をうかがう。
日本の明治時代である。
緊張感あるゆえの心の安らぎ。周りの人々を大切に気遣うからこそ、命が守られ、育まれる。