1.27.2009
写真美術館
「THE LADY FROM SHANGHAI(1947)」のRita Hayworthではないが、サスペンスに満ちた女の顔、一度見たら、忘れられない写真だ。1936年頃。中山岩太、40歳くらいにあたる。彼は、私が生まれるより昔、54歳で、亡くなっている。
『甦る中山岩太-モダニズムの光と影」(3F)を見て、地階の「イマジネーション/視覚と知覚を超える旅』も覗く。
映画の赤ちゃんのような実演もの?を見せてくれる。
手を組んで狼の影絵を映し出すようなものから、覗き眼鏡、パラパラ漫画のような仕掛け?を経て、リュミエール(CINÉMATOGRAPHE LUMIÈRE)やエジソン社の作品、現代の今の!作品まで。
以下は、会場に掲げられた説明文から引用:<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<<
BEYOND<視覚と知覚を超えて>
視覚と知覚を超えて、はじめて見えてくるものとは何でしょうか?
表現手法やメディアの変化が進んでも、受け手である私たちの体験の中に、映像の生命は託されています。もう一度目を開いて、よく見ることから、始めてみましょう。そして、見えているものの向こう側に、それぞれのイマジネーションによって新たなヴィジョンが、像を結ぶことを期待して。
Still in cosmos 制作にあたって 牧野貴MAKINO Takashi
chaos(混沌)とは、無秩序や、混乱状態を表すのではなく、「もの」それ自体に名前が無い状態、あるいは、そこが何処なのか、わからない状態の事を表すと考えます。例えば、鳥籠から逃げ出した一羽の鳥にとって、外の世界はchaosとなりますが、何羽も集うことで、やがてそこに、「安全な場所」や「危険な場所」というように、「名前」と「意味」をつけてcosmos(秩序)を作り出して行きます。
地球上に存在する全ての生物は、自らの意思により生まれるのではなく、気がついたら、chaosの中に投げ込まれた状態にあります。そして、存在という根本的な無意味、恐怖を、cosmosを作り出す事により、克服していくのです。
.................(中略).....................
人間は言葉で世界を創り、それが真実だと教育されていますが、本当は、言葉にも具体的なイメージにも成り得ない、たくさんの大切なものを抱えて生きているのだと思います。Still in cosmos の激しいカオスの中に、鑑賞者の数だけ、新しいコスモスが誕生する事を祈っています。
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